top of page
top
nuuksio02.jpg

関心や体力に応じてコースは無数に選べる

一口にヌークシオといっても、そのハイキングコースには多くの選択肢があります。まずはこのページでヌークシオの全体像をつかんでください。50平方キロメートルを超す広大な敷地内のハイキングスタート地点はおよそ10カ所。それらを起点とするルートは少なく見積もっても50。近隣の自然保護地域を含めれば100コースを軽く超えます。

しかし残念ながら日本で紹介される「ヌークシオ」は次に記しているハウッカランピ、そのうちの2キロコースに限定されているといってよいでしょう。同コースが魅力的であるのは否定しませんが、それがヌークシオのすべてと思われるのは悲しいし、それでヌークシオを語ったような紹介はいい加減の極み。同所は「ヌークシオ」と呼ばれる地域の5%にも満たないからです。

そこで、とりあえず一般的なポイントを以下に列挙します。自力で行くには難しい場所もありますが、ハイキングコースのヴァラエティを感じてください。

地域名をクリックすると、さらに詳細な説明を加えたページに飛びます。

日本人を含む外国人観光客にとって、ヌークシオといえばココといってよいでしょう。周回コースは4つありますが、ここを訪れる人の8割(団体ツアーなら100%)が通称「赤コース」を選びます。ちょっとしたトレッキング気分を味わいたい、という人なら「青コース」。双方ともルートは整備され、ガイド小屋、トイレもあるので、これまでハイキングなんてしたことない、という人でも手軽に「森と湖」に浸れます。

ヌークシオはここだけじゃないよ(スカイツリーだけが東京じゃない! と同様)、という思いもありますが、「とりあえずヌークシオに行った」というだけで満足できるなら、ここを選ぶのが無難です。

国立公園に隣接するホテルを起点に、静かな森歩きが楽しめます。このコースの利点は、バス停についたらすぐにハイキングルートが始まること。バス停はホテルの目の前ですから、待ち時間が長くてもカフェでくつろいで過ごすこともできます。開放的な湖で遊んだり、レストランやサウナを利用してもよいでしょう。

ただし、ここの森林を自力で回れるのはホテル周辺に限られます。3年ほど前に沼地を望める場所までへのルートが整備されましたが、山歩きの経験がない人にはおそらく無理。加えてその先のオアシスに足を伸ばすには経験者の同行が求められます。コースの高低差はほとんどないので、体力的にはなんら問題はありません。

ハウッカランピへの途上、左手に目をひく木造建築があります。これは2013年にオープンしたハルティア(Haltia)で、ヌークシオの自然に関する様々な情報を発信している場所。同所にはレストランや博物館、展望台なども併設されており、ここを基点として森林浴を楽しむことができます。最も手軽な周遊コースは2キロほど。ハウッカランピに続く5キロ、あるいは8キロ程度の南下コースもありますが、一般的ではありません。

バスを降りてすぐにハイキングを始められますし、明るいカフェで食事も可能。ハルティアに接した湖畔にはレンタルカヌーもありますので、夏場の水遊びにも最適です。

近代設備を利用して、気軽に自然に触れてみたいという方にはぴったりです。  

ヌークシオ国立公園、最西部のハイキングコース。地方都市ヴェイッコラ(Veikkola)から約10キロ、別荘地周辺とあって、観光客にはなかなか行きづらい、それ以前に誰が知っているのだ? という場所ながら、不思議な魅力がある。「森と湖の国…」というフィンランドのイメージを味わるのは間違いない。団体ツアーと出会うことはあり得ないというのも高ポイントかな。

マイナス点としては、ハイキングスタート地点まで自力で行くのはまず不可能ということ。致命的ですね。

エスポーからハウッカランピに向かうバスからも見えるピトゥカヤルヴィはヌークシオ国立公園最大の湖。その展望はバス通り方向から眺めるのが定番ですが、これを対岸から見てやろうというのがロムヴオリコースの狙い。周辺最高地点の岩場に登ることができます。

ハウッカランピのハイキングスタート地点から往復4キロ弱。高低差も少なく、体力的には楽ながらも普通では目にすることのできない景観を楽しめます。

番外編

厳密にはヌークシオ(国立公園指定地域)ではありませんが、位置的には隣接している二ヵ所を紹介。ヘルシンキからのアプローチが単純、年間を通じてアウトドア・アクティヴィティを楽しめるなどの理由から、地元の人に親しまれている場所です。

 

オイッター(Oittaa)

 

エスポーからバスで15分。広大なボドム湖を拠点に、夏はキャンプ、水遊び(水泳、カヌー)、冬はスキー、スケートなど、自然を楽しむ手段は多様。年間を通してサウナも利用できますし、夏場の白夜体験、冬のスノーウォーキングなども手軽かつ安全に経験できます。湖畔にはレストランもあるので安心。アングリーバード公園はお子様連れには最適でしょう。季節を問わずに満足できること間違いなし。

ルーッカー(Luukkaa)

 

ヘルシンキ中央駅からバス一本で到着。停留所からすぐにハイキングコースが始まるので、手軽にフィンランドの「森と湖」を味わえます。ヌークシオ国立公園に比べると知名度は極めて低いため、訪問者が少ないのも魅力。それでもトイレや焚火場(三か所)があるので、安心して静寂につつまれた時間に浸ることができます。ニジマス釣りのポイントでもあります。 

ナイトハイキング

コース案内ではありませんが、ハイキングの時間帯をずらすと昼間のそれとは様相が全く異なることに感激するでしょう。森林内に踏み込むなら5~9月末が無難ですが、都市部の森・海・湖周辺なら真冬でも楽しめます。

エスポー中央駅周辺

ヌークシオハイキングの中継地点となるのがエスポー中央駅。同駅周辺には地味ながらも掘り出し物的観光ポイントがあります。予定外の寄り道に意外な楽しさを発見することでしょう。

お問い合わせ

メッセージを送信しました

to_top.png
bottom of page