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ハウッカランピ

 リンク先の地図はヌークシオ国立公園の概要図ですが、ほぼ真ん中、P(駐車場)マークが”心臓部”といわれるハウッカランピ。ここを基点に一般ハイカー向けには5つのコースがあります。そのうち以下の1~4が周回コース(出発地点に戻る)で2~7.5km。5は別地点に移動しますが、ルートはしっかりと整備されているので安心です。経験者向けにはこのほかのヴァリエーションもありますが、日本人観光客の95%(当社調べ)が1か2を選びます。同コースはナイトハイキングにも最適です。

 

 1 コマドリ 2km

 2 鷹の道  4km

 3 ワタリガラス  7.5km

 4 ヤツメウナギ  2km

 5 南下コース   8.5km

ハイキング・スタート

 ハウッカランピ=鷹の沼というのは湖の名前ですが、周辺の地名でもあり、その駐車場はハイキングの実質的なスタート地点。ここに至るルートはいくつもありますが、この後はまっすぐ歩けばOK。200mほど先にガイド小屋があります。5~9月の毎日午前10時から午後6時までオープン。カフェを兼ねており、軽食をとることもできます。

 ガイド小屋に隣接するトイレは一年中利用できます。

前記5コースのうち、ヤツメウナギコースを除く4つはガイド小屋を越えて、ヤツメウナギコースは道を隔てた反対側に展開しています。 

写真中央の建物がカフェ兼ガイド小屋。カヌーやMTBのレンタルもできる。

 

かつてのガイド小屋は予約制のサウナに変身。

コマドリコース(Punarinnnankierros)

 なぜここがコマドリの(Punarinnan)コースと名付けられたのか。その真相は誰も知らないようですが、赤コースとして親しまれています。駐車場付近から立ち木に3色の道しるべが設置されており、そのうちの赤に従って進むためです。全長2キロ。高低差もほとんどなく、子供から高齢者まで楽しめます。日本人観光客にとってヌークシオといえばココと言って間違いありません。

 

25~30メートル間隔で現れる道しるべをたどれば迷うこともない。

映画「かもめ食堂」のポスターで有名な小島はガイド小屋の向かいに。

歩きはじめて約10分。焚火場の前に広がる二つ目の湖。

鷹の道(Haukankierros)

 全長4キロ、通称青コース。最初の10分はコマドリコースと同じ道ですが、薪置き場を右折、ちょっとした急坂を上りきるとここにも焚火場があり、眺めもなかなか。ここから森に入りこみますが、道しるべがほぼ20メートルごとにあり、ルートもはっきりしていますので、迷うことはないでしょう。多少の上り下りを繰り返し、岩場などもあるのでトレッキング気分を味わえます。

 

急坂を上りきったところの焚火場は湖を眺め下ろすにも格好の場所。

ややコースを外れるが、湖を一望できる高台はメインポイント。

コース終了に近い展望台。ここも自力でみつけるのは難しい。

ワタリガラスの道(Korpinkierros)

 全長7.5キロ。黄色いマークが目印。途中までは青コースと同じルートですが、焚火場を越えて湖の縁まで行ったら左折。分岐点にある道しるべでHaukankierrosに従って行きます。明るい山道、ちょっとした渓谷に加え、大小あわせて11個の湖を通るのも魅力。足に自信のある人なら3時間もあれば十分ですが、自力で行く場合、バス停往復の4キロも忘れないでください。南下コースにしたほうが楽ではあります。

明るく広い山道をたどって計11個の湖を巡ることができる。

赤・青コースを裏側から覗き見るような感じ。別視点が楽しい。

周遊コースをたとらず、まっすぐ南下すれば別のバス停に行ける。

ヤツメウナギの小径(Nahkiaispolku)

 

 全長2キロ。スタート地点は駐車場ですが、上記3コースとは異なり、山側の階段を上っていきます。すなわち、ガイド小屋とは反対方向に進むわけです。ここもルートは整備されており、湿原や小川に沿って設置された木道を歩くのは楽しいのですが、ハイキングの魅力としては今ひとつ。ヌークシオを何度も訪れる機会がある人でなければおすすめはしません。コース名の由来は、かつてここの小川にヤツメウナギ(nahkiainen)が生息していたため。モモンガの巣が多い(おそらくヨーロッパ最密)ことでも知られていますが、素人に見つけることはできないでしょう。

余談ですが、ヤツメウナギは現在、Valkolampi(赤コースで見れる湖)で確認されたそうです。これもまた高度な専門家でなければわかりませんね。

 

南下コース

 

ハウッカランピのガイド小屋周辺には赤・青・黄色の目印がありますが、しばらくは黄色コース、すなわちワタリガラスの道と同じルートをたどります。4キロほど進むとシーカニエミ(Siikaniemi)を示す道しるべが出てきますので、それにしたがってバス停に向かいます。赤・青コースよりは長く、ワタリガラスの周瑜コースよりは短いといった距離。後半は他のコースにない荒廃した雰囲気に触れることができます。景観的には青コースにやや劣りますが、たっぷり歩く満足感を味わえるでしょう。

その分岐点ではシーカランタ(Siikaranta)も選択肢の一つ。同所にはこぎれいなホテルがあってブフェ・ランチが食べられるのですが、ホテルまでのバス路線が廃止されたため、もよりのバス停までさらに2キロ歩かなくてはならないのが難点。

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