ハウッカランピ (裏道)
「ヌークシオ」といえば「ココ」として紹介されるハウッカランピ。一般的にはハウッカランメンティエというバス停から湖までの林道往復が主流ですが、行き帰りともに同じ道ではつまらない、と思ったら検討してみてください。登山でいえばヴァリエーション・ルート。ほとんど人に逢うことはなく、静かな森歩きが楽しめます。
ハイキング・スタート
バス停・Punjonsuo
横断歩道が目印
新ルートの入り口
ハウッカランピに向かう一般コース同様、「新ルート」の入り口まではエスポーから245番バスで向かいます。
停留所の名前はPunjonsuo(プンヨンスオ)。知名度はほとんどゼロですが、Haltia(ハルティア・ヌークシオ自然センター)から二つ目なので、ハウッカランメンティエよりは分かりやすいかもしれません。
同所でバスを降りたら、進行方向にしたがって100mほど進む(北上)と横断歩道が見えてきます。その左手が入り口なので、左側を歩いていたほうがよいでしょう。なお、この辺りは歩道は確保されておらず路肩を歩くことになります。短距離とはいえ行き交う車には注意してください。横断歩道の左側に、「Haukkalampi」という道標があります。
コースの目印
このルートが整備されたのはハルティア開設後の2014年。いまだに正式名称、愛称はないので、「新ルート」としておきます。
横断歩道の脇から森林に入ってからは赤地に黒線の道標に従って進みます。すぐに原生林を感じさせる雰囲気に包まれます。木道や鉄階段を越えてずんずん進みましょう。他のハイカーに逢うことはまずないでしょうが、道標はほぼ20メートル間隔にありますし、実はバス通りや定番のハウッカランメンティの林道からも遠くないので、心配は無用。
コース入り口から10分も歩くとピトゥカヤルヴィの最北端、Tyyneläに到着。この桟橋は昔の個人所有の名残でしょうが、こうした眺めはフィンランドの湖の典型、なくてはならないもの。思わず安堵します。ここに立つだけでも、新ルートをたどる価値があります。
湖を超えて10分ほど歩くと草原に包まれます。ハウッカランメンティエ(林道)を歩くハイカーが見えます。帰りはそちらのコースをたどってもよいでしょう。
この後は目的次第。とりあえずハウッカランピ(「かもめ食堂」のロケ地)に行くか、周遊コースや別地域まで足を延ばすか、帰りのルートはどうするか。思案のしどころです。
行きはプンヨンスオのバス停で降り、帰りはハウッカランメンティエから乗る場合、最短ルートなら約5キロ。しかし意外と「山道」を含むので、踏破感を味わえることでしょう。ちょっと長めで6.5㎞。そのほかにもやや負荷の高い北上コースをたどって展望台にも行ってみよう、ということなら10キロ弱のトレッキングを組み立てることもできます。