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 Haaparousku

 

●和名 キハダチチタケ   (ベニタケ科チチタケ属) 

●学名 Lactarius trivialis  

●生育環境 針葉樹および白樺の近辺で湿った土壌に

●季節 8~9月

●食毒 ★

●特徴

 傘の直径は8~10センチ、ときには20センチほどにまで成長。中央部にくぼみ。表面はぬめっていることが多く、はっきりとした環紋(傘の中央から広がる輪のような模様)がある。傘は褐色で、やや紫がかる。ヒダは密。傷つけると乳液状の液体を出すのはチチタケ属すべてに共通する特徴。なにしろ、名前はそこからきているわけで。

 柄は白く、真ん中あたりが太くなっていることが多い。中空。

 中~南部ではごくありふれた種類で、見つけるのが簡単であるとともに、肉に巣くう虫が少ないなこともあって食用キノコとしては利用度が高い。ただし乳液がエグイので、他のチチタケ同様に下処理が必要。熱湯で5分ほど煮るだけでよい。煮汁は捨てること。

 このキノコは命名の由来がよくわからない。クロイグチやシロハツ、あるいはアオシメジなどは子実体の色に基づくことはまちがいない。しかしが、キハダチチタケはとうてい黄色とはいえない。乳液を放置しておくと緑黄色に変わるからなのだろうか。

また、フィンランド語名を直訳するとハコヤナギ・チチタケとなるが、同樹木の周囲に限って生育するわけではない。ま、そんなことは他のキノコにも共通するのだが。

 そんなことを考えているなかで「木肌」という当て字が浮かんだ。確かに傘の模様は木の肌のようだ。単なる思いつきだけど、名前を覚える方策としては自己流解釈でもかまうまい。

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