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 Keltamo

 

●和名 クサノオウ (ケシ科クサノオウ属) 

●学名 Chelidonium majus

●生育環境 明るい野原、草むら

●開花期 5~8月

 

 茎の先に2~3センチ長の黄色い4弁花をつける。つぼみの時は細毛におおわれている。葉は互生して羽根状に裂け、裏は薄い灰色でり細い毛が密集。茎にも同様の毛がある。

 開花期が長く、場合によっては9月にも花を見ることができる。

 果実は細長く、こぶりのインゲンのようだ。

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 クサノオウは全身にアルカロイド成分を持つ有毒植物。特に赤味を帯びた黄色い乳液が猛毒で、伐採するときに飛び散るので注意が必要。少し触れただけでも皮膚がただれる恐れがある。誤飲すれば嘔吐を催し、死に至ることもある。一般にはそこまでの量を服用することは考えにくいが、古くから鎮痛剤として使われているので、素人が調合するとときにはそのような悲劇も生じる。

 和名の由来には諸説あり、草の「黄(オウ)」=花弁の色、「王」=薬用成分があるので王様、瘡(クサ)の王=皮膚病を治すから、といったもの。

 ケシ科の植物ということから想像できるだろうが、アヘンの代用とされていた時期、地域もあるそうだ。その手を試すにしても、薬用成分を求めるにしても、危険と隣り合わせである。

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