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 Keltanarsissi

 

●和名 ラッパスイセン (ヒガンバナ科スイセン属) 

●学名 Narcissus pseudonarcissus

●生育環境 庭先・空き地(栽培種)

●開花期 3~6月

 

初春に庭先や空き地で目にするので在来種だと思っていたが、フィンランド(および日本)では園芸種。原産地はヨーロッパ西部だ。比較的寒さに強いので、いつのまにか繁殖したのだろう。空き地で目にすることもあるが、球根植物だから誰かが植えたもののはず。民家から遠く離れた場所や森林内に見ることはない。

 

フィンランド語名は「黄色いNarsissi」なのでナルシッシがスイセンの意味だと疑うことなく覚えていたが、実はギリシャ語だった。Narcissus=ナルシシズムのことである。美少年ナルキッサスがなんやらかんやらという神話に基づくわけだが、どうしてそれがスイセンなのか、よくわからない。

また、フィンランド語ではpääsiäislilja(復活祭のユリ)という俗称がある。3月下旬から4月上旬(年によって変わる)に行なわれる復活祭の時期に鮮やかに開花するラッパスイセンはその象徴にふさわしいといえよう。復活祭にラッパスイセンを飾るのはキリスト教国に共通したことである。この時期にはスーパーでも株が売り出される。

 

なおスイセンは全体が有毒。葉がニラに酷似しているので「間違えて食べて食中毒を起こした」という事例は日本では多い。フィンランドでそんな報告がないのは、単にニラを食べる習慣がないためである。

イースターの時期には特売に

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