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Koiranputki
●和名 シャク (セリ科シャク属)
●学名 Anthriscus sylvestris
●生育環境 空き地・草むら
●開花期 5~6月
●特徴
小さい葉っぱが葉軸の左右に羽のように並び(羽状複葉=ウジョウフクヨウ)、縁は細かく裂ける。
白い花弁は5枚。まっすぐに伸びた茎の先に複数の花序をつける。以上はセリ科の特徴で、ニンジン、クミン、イワミツバなどにも共通する。その中から種名を特定するには、細部の観察が必要になる。
たとえばサイズ。シャクの高さは50~100cm。イワミツバより大きく、シシウドよりは小さい。開花期は5~6月で類似種の多くより一足早い。葉は2~3センチと小さめで、小葉も羽状に切れ込む。鋸歯であればニンジンその他である。
草むら、空き地、ほとんどどこにでも群生し、初夏の到来を告げてくれる。そのころの若葉、茎は食用で、おひたしに向く。ヤマニンジンの別名があることからわかるように、根も食べることができるが、アク抜きが必要。ゴボウの代用になる。ちなみにフィンランドではごく限られたエスニック店でしかゴボウを売っていない。
なお、全体に毒を持つドクニンジンに似ているので採取には注意が必要。両者の見た目上の違いは葉っぱ。ドクニンジンは小葉の切れ込みが深い。そして茎に赤い斑点がある。そして葉や茎を傷つけると不快な匂いを発する。また、ドクニンジンの開花期は7~8月。
さらには生え方。シャクは草むらを埋め尽くすように群生するが、ドクニンジンはまばらに発生。
ドクニンジンのエキスはソクラテスの処刑に使われたというエピソードがあるから、相当な猛毒だ。
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