Korvasieni

 

●和名 シャグマアミガサタケ(ノボリリュウタケ科)   

●学名 Gyromitra esculenta

●生育環境 針葉樹林帯の乾いた場所

●季節 4~6月

●食毒 ★(注)

●特徴

「脳みそのような」と形容されることが多いシャグマアミガサタケ。フィンランド語名は「耳のキノコ」の意。キクラゲを漢字にすると「木耳」だから、似たような感覚。いずれにせよ、見た目の印象で名づけられたようだ。

 

 図鑑でしか見たことがなくても、実物を目にして他の種と間違えることはない特徴的な外見だ。サイズは拳大~。傘は濃い茶色で柄は白~クリーム。身を割ると空洞・・・などと、判別方法を記すまでもなく、一目瞭然。春早々に顔を出すキノコのひとつ。それもまたこのキノコの同定を簡単にしてくれる。

 

 深みのある甘い匂いが食欲を誘うが、実際に食するには丁寧な下処理が必要。十分な量のお湯で少なくとも5分は煮る。煮汁を捨てて十分に水洗い。再度煮沸、すすぎを繰り返す。煮こぼし中に発生する蒸気も有毒ガスなので、むやみに吸い込むと気を失う恐れがあるという。生食はもちろん、十分な下処理をしないで食すと致命的なダメージを受ける猛毒キノコ。しかし販売許可種なので、商品として流通している。

 

 第二次世界大戦末期、フィンランド北部に駐留していたドイツ兵数百人がこのキノコを食べて死亡した、という話がある。ドイツ産は毒抜きしなくても食べられるので、そのまま食べたための参事と伝えられている。毒キノコの一般的傾向を考えるとありえることだ。あるいは単に知らぬうえでの事故だったのかもしれない。事実関係は不明だが、基本的に恐ろしいキノコであることにまちがいはない。

 

参考までに近縁種のトガリアミガサタケ(kartiohuhtasieni )をゲストにお呼びしました(左写真・右下)。別名・春告茸と言われることからもわかるように、これも春先に登場。こちらは火を通せばOKで、和洋両方の味付けに向く。食用キノコであることはあまり知られていないので比較的簡単に収穫できるが、発生期間が短いのが難。