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 Lehmäntatti

 

●和名 ヤマイグチ (イグチ科)   

●学名 Leccinum scabrum

●生育環境 白樺などの広葉樹林

●季節 7~10月

●食毒 ★ 生食は避ける

●特徴

 つややかで厚い傘。裏には管孔、がっしりとした柄。迷うことなくイグチ科とわかる。

 詳細に観測すると、若いうちの傘は白っぽく、やがて灰褐色、こげ茶へと変化。密集した管孔は白っぽい。なによりの特徴は柄の模様。黒く細かい鱗片、網目模様が目印。類似種のキンチャヤマイグチとの違いは色で判別。キンチャヤマイグチの傘は、名前が示すように金茶、黄色味を帯びた茶系だ。

 また、ヤマイグチの傘はぬめりが出ることもあるのに対し、キンチャはビロードのような手触り。その成菌はヤマイグチよりひとまわり大きくなるが、単体を見る限りでは識別のポイントにはなりにくかろう。

 左写真下はだいぶ痛んでいるが、若いときでも管孔や柄の根本は傷つくと濃紺に変色する。同写真は極端だが、劣化の早いキノコなので、良い状態のヤマイグチを採取するのはなかなか難しい。

 フィンランド語名はlehmä(牛)のtatti(イグチ)という意味。柄の網目模様を牛のまだら模様になぞらえたのだろうか。

 

lehma'ntatti06.jpg

常態のよいヤマイグチの写真を追加。幼菌の段階を越えた生長期。管孔は白く、柄の

文様もまだあまり目立たない。痛みが早いので、このくらいが食べごろ。

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