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 Mesiangervo

 

●和名 セイヨウナツユキソウ (バラ科シモツケソウ属) 

●学名 Filipendula ulmaria

●生育環境 湿気のある野原、道沿い

●開花期 6~8月

●特徴

この写真はPihlaja-angervo

ホザキナナカマド
Sorbaria sorbifolia

 羽状に分かれ、鋸歯をもつ葉が初夏に育つ。続いて多数の真珠をまぶしたようなつぼみ

円錐花序

が顔をだし、ほどなく五弁の花が密集して咲き誇り、甘い匂いを放つ。茎は1.2mくらいにまでそだつ。湿った土壌を好むが、全国ほぼいたるところに群生する。そのため本種が広がる場所には他の植物が新たに生えるのは難しい。

 森、道端に自生するが、庭先に鑑賞を兼ねた「垣根」として植えられることが多いのも、生命力の強さゆえんか。

 mesiというのは蜜の意味だが(angervoバラ科の植物。いくつもの属がある)、花の匂いは強いものの蜜は出ず、受粉を手伝う虫は花粉を受けるだけ。

 なお、隣国エストニアでmesiといえばハチミツのことだが、この花のエストニア語名はHarilik angervaks。アンゲルヴァクスはアンゲルヴォ同源だろうが、Harilikとはなんだ? 両国の言葉には共通点も多いので、蜜に類似するのかと思ったら英語でsnapper。パチっとなる音、という意味だ。なるほど、真珠のようなつぼみがポップコーンのようにはじけて開花する様を示唆しているのだろうか。あくまで推測だが。

 

 古くから本種の香りは好まれ、ワイン、ビールその他飲料の味付けに使われたほか、ハーブティーとしても愛用された。しかし、アスピリンの原料になることから危険性も指摘されており、自家調合は勧められない。どうしても、ということであればごく少量の使用にとどめたい。

 このほか、かつては花を浸した水で床を拭き、その香りを楽しむこともあったそうだ。

 

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