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アンカー 1
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 Mustikka

 

●和名 セイヨウスノキ (ツツジ科スノキ属) 

●学名 Vaccinium myrtillus

●生育環境 森林内、木に囲まれた空き地

●開花期 5~7月

●特徴

高さ10~40センチの低木。つまり厳密には木本ですが、便宜的に「草花」のコーナーで紹介します。

まっすぐ伸びる枝に6~8mmの葉が密生。白い花を観察できる期間は短く、6月末から濃紺の実をたわわに実らせる。旬は7月だが、8月上旬までは十分に採取できる。

森や散歩道などに密集するので、探すまでもなく、どこにでも見かけるといっていい。とはいえ、この十数年の間に総量が減少しており、今後の収穫量を懸念する声もある。商用果実として有用なだけではなく、野生動物の餌としても価値が高いからだ。

多年草(実態は木本)だが、同属のコケモモ(puolukka)が常緑であるのとは異なり、冬には葉が落ちる。

 

日本では「ブルーベリー」と紹介されるが、実際は別もの。本種の英語名はビルベリー。ブルーベリーは3メートルを超えて育つこともある高木で、その実も本種より一回り以上大きい。また、フィンランドでブルーベリーの自生種を見ることはまれだ。

 

さて本種セイヨウスノキ(ビルベリー)およびブルーベリーは粉末化などにされ、目に良いサプリメントとして販売されているが、その効用は疑わしい。それどころか、厚生労働省は効用の科学的根拠を否定している。

 

それなのにこうした俗説がまかりとおっているのは、フィンランド空軍の対ソ戦での健闘が根拠の一つ。これはもともと動体視力に優れ、夜目の効くパイロットが多かっただけ。当然彼らはフィンランドの習慣に則り、Mustikkaを常食していたわけだが、それだけでベリー類が視力回復、眼精疲労改善に効果があると結論づけるのは短絡にすぎる。ビルベリーをブルーベリーと言い張るいいかげんさに通じるものがある。

 

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花から実へ。熟するまでもう一息!

落葉樹ゆえに紅葉する。緑の葉はコケモモ。常緑樹である。

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