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幼菌から成菌が一堂に。しばらくすると写真左のように”枯れ”はじめ、その後はどす黒く変色して一生を終える。

 Parvimustesieni

 

●和名 イヌセンボンタケ (ハラタケ目ナヨタケ科)   

●学名 Coprinellus disseminatus

●生育環境 草むら、木の切り株に密集。ラップランドをのぞきほぼ全国。

●季節 5~9月

●食毒 ✖ 毒ではないが、食用には適さない。

●特徴

 直径1.5センチほどの傘は条線をともなった鐘形。柄は細く可憐な外見・・・・もし、一本だけを取り出せば、だ。通常は木の切り株や草むらにいやというほど群生するので、ぱっと見はおぞましくも感じる。

 幼菌は白く、成長するにつれて濃灰色に変化。出現期間は5~9月と長いが、それだけの寿命があるわけではなく、次々と生えては枯れていく。その点は類似種のKellemustesieni(キララタケ)と同様だ。しかし、キララタケが毒キノコであるいっぽう、イヌセンボンタケに毒はないものの、「小さくて壊れやすく、採りづらいので食べない」という説明がなされている。しかし採りづらかろうがなんだろうが、おいしければ食べるだろうから、一般的に食されていないことを考えると、さほど魅力はないということだろう。

 

 「南米では食用に栽培している」という説もあが、日本・フィンランドともども、進んで食べている人はいないようだ。とはいえ、食あたりをした人もいないらしい。しかしこの辺の記述が「らしい・・」とか「ようだ・・」というあいまいなことばに終始している点に留意し、やはり食べないほうがよさ「そうだ」。

 ナヨタケ科、ヒトヨタケの仲間ということで、出生から枯れるまでの期間が短い。そのため、ありふれたキノコながら見たことがない人がいてもおかしくはない。

 

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