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 Sudenmaito

 

●和名 マメホコリ (ドロホコリ科)   

●学名 Lycogala epidendrum

●生育環境 倒木に密生

●季節 通年

●食毒 ✖

●特徴

 腐朽した倒木に、5~15mm程度の丸いかたまりが多数発生。幼菌はオレンジ、しだいに灰色から黒への変色する。「いつでも、どこにでも生えるありふれた菌」と説明されるが、小さく目立たないので、その気になって探さないと見つからないはず。

 幼菌時より弾力があり、黒くなるころにはかなり固くなる。

 

 マメホコリの和名は「小さなホコリタケ」という意味だろうか。極小のホコリタケといってよい外見ではあるが、本種は厳密にはキノコではなく変形菌(粘菌)に分類されている。

 変形菌というのは、当初はアメーバのように移動しながら養分を吸収し、子実体を形成すると固定化するというもの。その性質を生かしてコンピュータ開発に利用する研究が行われている、と、その辺になるともうよくわかりませんね。

 フィンランドにはおよそ200種類の変形菌が存在すると推測されているが、その名前はsudenmaitoとparanvoi(Fuligo septica)の二つしかない。つまり、よく分かっていないということで、素人の手に負えなくても当然なのである。

 フィンランド語名のsudenmaitoは「狼のミルク」という意味。幼菌を傷つけると確かに液体が染み出てくるが、その色は赤。ミルクというより血液なのだ。

 

 

 

 

 

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