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Tuomi

 

●和名 エゾノウワミズザクラ (バラ科サクラ属)   

●学名 Prunus padus

●生育環境 湿った土壌を好む

●開花期 5~7月

●特徴

ノルウェー、スウェーデン、ロシアを含む寒冷地に生息。「蝦夷」のウワミズザクラというくらいだから日本にも自生。ただしその範囲は北海道および青森に限られる。

樹高は3~15m。花の咲き方が特徴的で、枝先(厳密には「花軸」)に多くの小花を束ねたような外見。
こうした咲き方を「総状花序」といい、フジやヒヤシンス、リラ(ライラック)も同様といえばイメージがつかめるでしょう。

なお、ウワミズザクラとエゾノウワミズザクラの花序の外見はかなり異なる。前者は雄蕊が長く伸び、けば立って見える。いずれも日本での知名度は低いだろうが、フィンランドではありふれたもの。公園や一般住居の庭先に見ることができる。


葉っぱは単葉が互生して鋸歯があり、先端がとがる。長さは10センチ弱。開花する際には強い芳香が放たれ、夏の到来を告げてくれる。秋口には黄葉し、部分的にわずかに赤味がかる。

古くから薬用効果が認められており、その香りの強さから樹皮をドアに張り付けておくとペストも防げるとさえ言われていた(迷信)。我が国でも民間療法として咳を抑える薬に用いられてきたが、樹木や樹皮は有毒なので、素人は扱うべきではないよい。


黒い実は独特の甘みがあり、リキュールの味付けに使われる。ただし生食ができる味ではない。また、種は微量に毒を持つ。

このほか染料に使われたり、柔らかい材質をいかして家具に加工するなど、有用な樹木である。

 

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