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 Valkokärpässieni

 

●和名 シロタマゴテングタケ (テングタケ科テングタケ属)
●学名 Amanita verna

●生育環境 おもに針葉樹帯

●季節 7~9月

●食毒 ✖ 

●特徴

 傘、ヒダ、柄。すべてが白いので、森の中ではかなり目立つ。幼菌時の傘は卵型で、しだいに開いていく。柄の上部にツバ、生え際につぼがあり、テングタケの特徴がよく表れている。ただし、コケや地衣に埋もれていることが多く、注意深く観察しないとつぼに気づかないこともある。 

 

 好条件下で生長すると病的な美しさを見せるが、成人でも致死量は8gと言われている。つまり、傘の半分でも食べたらあの世行きとなるほどの猛毒キノコ。そんなことから英語圏では「死の天使」の別名を持つ。いかなる下処理をしても毒素を抜くことはできず、誤食したら胃洗浄、血液透析をしないと助からない。

 猛毒キノコであることは広く知れ渡っているが、死亡事故が絶えない。シロオオハラタケ(もしくはその他ハラタケ属)と間違えて、とのことらしいが、ヒダの色や大きさ、生育環境などがまるで違うので、なぜ混同するのか理解に苦しむ。

 俗に言われる毒キノコ判別法はまるであてにならないが、とりあえず森林内の白いキノコには手を出さない、というのは賢明かもしれない。〇〇は食べられる、という俗説を信じると大変な目に合う危険性があるが、XXはダメという説に従えば中毒にかかることはないのだから。

完璧な個体は確かに(死の)「天使」を思わせるほど魅力的だが、残念ながら今のところ撮影には至っていません。残念。

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写真左はドクツルタケ。学名はAmanita virosa。

明らかに別種だが、フィンランド語では区別をしておらず、これもvalkokärpässieniと呼んでいる。シロタマゴテングタケとの違いは柄のささくれにある。シロタマゴテングタケはその名の通り、ゆで卵のように表面がなめらか。見た目が酷似して識別の難しいキノコは多いが、両者の違いは素人にも簡単にわかるのに、どうして同じ名前なのか。これもまた理解に苦しむ点だ。

食べたらもっと苦しむだろうが。

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