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 Kurtturuusu

 

●和名 ハマナス(バラ科バラ属)

●学名 Rosa rugosa

●生育環境 日当たりのよい乾燥地

●開花時期 6~9月

●特徴

バラ科の低木。5~8センチの大型の花を枝先に1~5輪つける。5枚の花弁は濃いピンクが主流だが、白も珍しくない。

葉っぱは長い楕円形で表面につやがあり、裏面に毛が密生。枝(茎)には鋭利なトゲある。

 

8月の中旬ごろから果実が赤く熟し、開花期とは異なった姿で目を楽しませてくれる。この赤い実はローズヒップ(Rose hip)と呼ばれ、ジャムやジュース、薬品に利用できる。なお、ローズヒップというのはバラ科植物の果実の総称で、ハマナスに限ったことではない。


厳密な原産地は特定できないが、フィンランドの専門家の間では18世紀後半に日本から輸入されたと理解されている。その用途は垣根にするのがメイン。短期間に適度な高さ(1.5メートル前後)に育ち、その枝は鋭い棘が密集しているのでくぐり抜けづらい。野生の鉄条網というわけだ。

 

日本名の語源が「浜の梨」であるように、フィンランドでも海岸近くに自生している。ヘルシンキの高級住宅街の一つであるエイラ(Eira)地区もその一つ。

 

が、本種は2019年に特定外来生物に指定され、21年から伐採が進められている。22年には販売が禁止され、「ただちに伐採すること」が推奨されている。繁殖力が強いので、在来種を守るための政策だ。

一時期、私の居住地周辺のハマナスはすべて刈り取られてしまったが、その後復活。ルピナス同様、完全駆除はとてもできないようだ。


垣根として一般家庭で植えたものが周囲に蔓延・・というのは分かるが、民家から遠く離れた自然保護地域でも目にすることがある。それだけ繁殖力が強いということだろう。

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