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Lupiini
●和名 ルピナス (マメ科ハウチワマメ属)
●学名 Lupinus polyphyllus
●生育環境 野原、道沿い、空き地。暑さを嫌う
●開花期 6~8月
●特徴
別名ノボリフジ(昇り藤)と呼ばれるように、藤の花が下から上に生えていくような咲き方をする。高さ60㎝から1メートルほど。ときに1.5メートルにまで伸びる。
ルピナスにはざっと200くらいの種類があるそうだが、フィンランドで目にするのはKomealupiiniと呼ばれる本種と思って間違いない。「美しい(見栄えのいい)ルピナス」という意味である。
ちょっとした空き地や街道沿いに、鮮やかな花弁をつけて群生するその姿は確かに美しい。しかし、北米原産の外来種で駆除対象植物に指定されている。フィンランドには1800年代の初めに観賞用に輸入されたが、マメ科の特徴として繁殖力が非常に強く、今では北部ラップランドを除き、いたるところで目にする。
スカンジナヴィア諸国、エストニアでも状況は同様。暑さを嫌うという性格から、これらの国々は格好の生育環境なのだろう。その分、在来種の生育を妨げているわけで、各国で駆除対象となっている。しかし広範囲に繁殖しているので、現実的には対処不能。ハマナス(krutturuusu)も同様の状況。
花弁の色は青・白・ピンク、赤紫など、さまざまな種類があるが、青色種の繁殖力が強い。白やピンクのルピナスが生えていた場所が、数年で青色種に埋め尽くされるのはよくあること。
ある種のルピナスは、その果実(マメ)を塩ゆでにして食べられるそうだが、本種が食用に適しているのかどうかはわからない。
枝豆を思わせる種。確かにマメ科だ。
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