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Mustarousku
●和名 ウグイスチャチチタケ (ベニタケ科チチタケ属)
●学名 Lactarius turpis
●生育環境 森林、草地、公園
●季節 7~10月
●食毒 ★
●特徴
和名は鶯茶(色)のチチタケという意味。確かにそうだろうが、実際の色はフィンランド語名が示すmusta、すなわち黒に近い。
傘は7~20センチほどでがっしりとした造り。身は固い。表面はぬめり、中心部がへこむ。縁は内側に巻き込む。ヒダは白く密。生長に従い、クリームから褐色に。チチタケの特徴である乳液が出る。
柄はまっすぐに伸び、3~6センチ。傘と同色だが、やや薄い。
一応食用可ではあるが、十分な下処理が必要。熱湯で5分ほどゆでたあと表皮をむき、水にさらす。微量ながら肝臓に悪影響を与える発がん性物質を含むため、常食は控えたたほうがよい。また、幼児や妊産婦は摂取を避けるべきとされている。さらには猛毒のヒダハタケ(pulkkosieni)に類似しているため、採取には気をつけたい。
食毒に関しては時代により、人により様々な説が唱えられている。
1970年代までは常食されていたが、毒性が指摘されて食用が避けられるようになった。かと思うと、80年代半ばには優良キノコに数えられる。それがまた常食の危険性が指摘されるも、最近ではそれは大げさだとの反論も現れているといった具合である。恐ろしいことに、かつては、ヒダハタケも食用されていた時期があるらしい。
まあ試しに食べてみるくらいはいいだろうが、一般的には手を出さないほうが無難ですね。
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