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 Punakärpässieni

 

●和名 ベニテングタケ (ハラタケ目テングタケ科)   

●学名 Amanita muscaria

●生育環境 全国の針葉樹・広葉樹。つまり、いたる所。

●季節 6~10月

●食毒 ✖ 下痢、嘔吐に加え幻覚症状を引き起こすことも。

●特徴

毒キノコと聞いてまっさきに本種を思い浮かべる人も多かろう。実物を見たことがなくても、絵本などに頻繁に登場するから。いわばキノコの代表選手。フィンランドでも全国いたるところに発生し、菌輪(菌環)を作ることもある。

 

キノコは一般的に生長過程(幼菌~成菌~老菌)で見た目が大きく変わるが、ベニテングタケの特徴的な外観はどの段階でも共通するので、いつでも同定(種名を特定すること)できるはず。赤い傘に白いブツブツを見れば、ああアレねと。白い突起物は幼菌時に身を覆っていたツボ(外被膜)の名残。

 

見た目は可愛いけどしっかり毒キノコ、という認識が強いだろうが、実はコレ、食べれるんですね。とはいえ基本的には毒キノコなのでいくらでも好きなように食べてかまわないというわけではなく、ある程度の知識と経験がない限り手を出さないほうがいい。

信州あたりで販売されている製品は湯こぼしと塩漬けで毒抜きをしているし、好事家にしても多種類のキノコに少量のベニテングタケを混ぜるという方法をとるようだ。そうすると風味が増すらしいが、摂取量が多かったり、過敏な人であれば嘔吐・下痢を伴う危険性は十分にある。主な毒素はイボテン酸とムッシモール。幻覚症状を引き起こすのである。

 

そのため、あえてベニテングタケの毒を求めて食する上級者(?)もいる。簡単にいえば麻薬の代用だ。今のところ保持や利用についての法的規制はないが、効果や副作用には個人差があるので食用はやはり避けたほうがいい。と、アドバイスするのが穏当だろうが、法的規制もないし、少量なら死ぬわけでもないから試してみるのもいいかも。しかし、その結果がどうなろうとも当方は一切関知しないのである。

よくある「自己責任でお願いします」というやつですね。しかし、そう書いたところで万一事故があった場合、著者・紹介者は免責されるのだろうか?


常に特徴的な外見を維持しているベニテングタケなので、その出生から朽ちるまでの過程をみるとキノコの一生が分かりやすい。他の種類だと姿を全く変えてしまうことがあるので、時の流れがつかみづらいからだ。
以下は参考サイト。

 

ベニテンの一生

https://guide-finland.com/wp/mushrooms/

外被膜は雨で流れ落ちることもある。

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