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Pajunkissa

●和名 ネコヤナギ
●学名 Salix gracilistyla
●生育環境 水分の多い土壌を好む。
●開花期
3~5月
●特徴
日本にはネコヤナギという個体種(ヤナギ科ヤナギ属)があるが、フィンランドではヤナギ科の花穂(稲のような形で咲く花)の総称。ヤナギの(pajun)猫(kissa)と、日本語とは語順が逆だが、この形に猫(しっぽ)を思いつくのは共通している。語源は日本語だという説もある。


和名としてあげたネコヤナギ(Salix gracilistyla) は日本原産。朝鮮半島や中国にも自生する。
その学名からフィンランド語をたどるとPuuteripajuもしくは Mirripajuという個体にいきつくので、フィンランドにも自生しているのだろう。
ただ、ここで紹介しているる "ネコヤナギ" はバッコヤナギ(Raita)だと思う。

で、このネコヤナギ。フィンランドでは宗教的意味がある。
イエス・キリストが十字架にかけられる数日前にエルサレムに入城した際、人々は道にヤシの葉を敷いて歓迎したとされている。
しかしさすがにヤシの木はフィンランドに自生していない。そこでネコヤナギを代用してきたのである。


時期は復活祭。年によって異なるが、その祝日は3月末から4月。ちょうとネコヤナギが咲くころである。
復活祭では、子供たちがネコヤナギの枝を持って各家庭を回ってこれを配る。一種のお守りで、子供たちはその報酬としてお菓子をもらうというお遊び。
ネコヤナギおよび復活祭は春の訪れの象徴でもある。





 

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