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Känsätuhkelo
●和名 ホコリタケ (ホコリタケ科)
●学名 Lycoperdon perlatum
●生育環境 森林内の草地、倒木上
●季節 7~10月
●食毒 ★
●特徴
上から見るとけば立ったボール。近づいて横から覗くと短い柄が見える。傘はなく、頭と胴体(柄)がつながった感じ。全体の色は白~クリーム~灰色へと変わっていく。ダンゴタケ、ノウタケ、タヌキノチャブクロ等に類似するが、いずれもはっきりとした違いがあるので、図鑑を参照すれば簡単に識別できる。
ノウタケ(nuijakuuknen)との区別に戸惑うかもしれないが、全体の形に着眼する。丸い頭に柄が続くのはと同じだが、ホコリタケは群生し、柄は先細りするのが特徴。その他2種は被膜の状態、色、形が明らかに異なるので迷うことはないはず。
白土三平の漫画『サスケ』に、女忍者の放った山猫にホコリタケを投げつけて眼つぶしをして逃げ切るシーンがある。乾燥した老菌は頭の頂上に穴が開き、そこからホコリが噴き出すので、それを誇張して描いたわけだ。しかし実際にはそこまでおおげさなホコリは出ない。
また、湿気を帯びて腐ることも多く、少量のホコリさえ出ないことも珍しくない。
『サスケ』には尼さんがワライタケを食べて恐怖心を取り除き、夜の森を通過する話もある。さらには白土氏の別作品に『ワタリ』があるが、これは和太利(ツキヨタケ)を借用したのだろう。いずれも今昔物語が出典だ。
ところでフィンランド語名のkänsäというのはタコのこと。蛸じゃなくて、皮膚が固くなるやつのほう。tuhkeloとあわせるとタコホコリタケって意味になるんで、可愛そうな名前ですね。
実が白いうちは可食。ほぼ無味・無臭だが、吸い物に入れるとはんぺんの代用になる。
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