喫煙率は減ったようだが
OECDのヘルスデータ(2011年)によると、フィンランドの喫煙率は男性21.9%、女性16.00%と、国際的にはかなり低い。同年の日本では男性36.5%、女性12.1%である。いっぽう、WHOの地域別喫煙率(2002年)では男性27.0%、女性20%(日本:52.8%、13.4%)だった。調査機関が異なるので単純に比較はできないが、10年の間にそれぞれの国の喫煙率が減少していることはまちがいない。
フィンランドの喫煙率減少には法律の力が大きいようだ。通称・タバコ法(Tupakkalaki=喫煙削減法)は2040年までに”喫煙の終了”を目標に掲げ、さまざまな施策を打ち出している。まず、大きな改革となったのは1995年。18歳未満の喫煙および職場内での喫煙を禁止した。その後はタバコ代を毎年のように値上げするとともに喫煙可能な場所が制限されていった。2006年にはバー、レストラン内での喫煙を原則禁止(分煙)、翌2007年から全面禁止となった。2012年にはタバコの陳列販売を禁止。タバコは人目につかない場所に保管され、客は特定の銘柄を指定することで購入できるしくみになった。自動販売機などは昔からない。
まあそんなわけでフィンランドの喫煙率は20%程度に減少したようだが、実感としてはもっと多いような気がする。また、若年層の喫煙姿が目立つ。中にはどう見ても15~16歳の少年少女が喫煙してたりする。一般の店で未成年者(18歳未満)にタバコ・アルコールを売ることはないので、入手先が気になる。話を聞いてみると、未成年者でも買える店があるそうだ。そりゃそうだろうな。麻薬が流通してるんだから、それにくらべればタバコなんて・・・。
ところで挿入写真はゴミ箱兼灰皿の近辺の様子。どこでも目にする日常風景である。フィンランドでは吸殻のポイ捨てはトーゼンの行為。灰皿があってもこの通り。空き箱だって無造作に投げ捨ててるもんなあ。こうした習慣は罰金刑を課さない限り解消しないな。
以下、追記(2019+年)
フィンランド保健福祉研究所調査(2018年)による喫煙率
20-64歳 男15% 女13%
14-20歳 男7% 女6% 2019
2009 男21 女17
Who 2016年
男 22.6% 女 18.3%
日本 WHO 2016
男33.7% 女 11.2%
JT、厚労省等、調査機関によって統計には隔たりがある
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