この夏、写真をとっているとやけに目立つので気にはなっていた。そんなおり、ラジオで耳にしたのだが、今年はテントウムシが異常に大量発生しているということ。特にヘルシンキの湾岸地帯に顕著で、「ベランダの洗濯物に密集している」、「髪の毛に飛び込んできて不快」などの訴えが新聞社に寄せられたらしい。
ニュース写真を見ると岩場や樹木にびっしりとはりつき、まさに異常発生。トゥルク大学の Ari Karhilahti 氏によると、さらに増える可能性もあるとのこと。微量ながら有毒なテントウムシには天敵がいないため、餌(アブラムシ)がある限り増殖していくらしい。これは大地震の発生の予兆か人類の滅亡か、とSFチックな妄想も膨らむ。
このラジオ放送があったのは7月22日のこと。で、今日は8月28日。テントウムシの人類への復讐はなされず、その後の追加ニュースもなく、季節が秋に移り行くなかで彼らの姿は消えていった。餌がなくなったわけだね。
90年代にも異常発生した年があったそうだが、その原因や自然環境への影響などに言及するでもなく、だからなんなんだ、というようなニュースでした。