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執筆者の写真tosikaina

フィンランドの自然

更新日:2月24日


 スケール、景観、大地の恵み、清冽な水、ヴァリエーション等々。日本の自然はフィンランドのそれを軽く凌駕する。しかしアプローチの容易さについてはフィンランドにかなわない。簡単にいうと、フィンランドの自然は常に身近にある。それが最大の魅力だろう。  首都ヘルシンキでも街中には緑が多く、広々とした公園にも事欠かない。海岸や草原も徒歩圏内 だし、本格的な森に浸りたければ30分も車に乗ればヌークシオ国立公園につく。地方に行けばさらに選択肢は広がるのは日本でも同じだが、フィンランドでは都市部の生活圏からも自然が近い。つまり、自宅の周辺には便利な施設が整っており、かつ、いつでも大自然に触れることができるわけだ。今日は天気がいいからハイキングに行こう、なんてこともその時の気分で実行できるのだ。  一方、東京では新宿を起点にしても電車で1時間半。さらにバスに乗り換えて登山口まで30分というのはざら。少し離れた所に住んでいたり、奥深い山に入ろうとすれば片道3時間以上かかってもおかしくない。そうなると事前に計画を立てて、それなりの準備をしなければならない。山歩きも一日仕事だ。仕事帰りにハイキングなんてのは考えられない。

 森歩きとまでいかなくても、フィンランドの日常生活は自然に満たされている。ヘルシンキでも中心部はともかく、自宅付近でベリー摘みやキノコ狩りができる。冬は玄関先からクロスカントリースキーを始めることもできる。  春から初夏にかけては通勤路に様々な植物が一斉に咲き始めるし、秋になれば同じ道ばたにキノコが顔を出す。こうした贅沢さは日本の都市部では望むべくもない。  自然に関心のない人にはなんのありがたみもないことだが、田舎暮らしにうんざりするということもないだろう。郊外住まいでも日用品の入手に困ることはないし、ちょっとした繁華街に出るのも苦労はしないからだ。



知人宅のサウナ小屋。母屋も湖から50m。商店街は車で5分。

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